我が家では、今年の春から観葉植物を育て始めました。
妻はだいぶ前から買いたいと思っていたそうですが、今年の春は僕がちょうど色々あって元気を失くしていたこともあり、気分を変えようと近所の花屋さんへ行ったことが始まり。
その後少しずつ増えていき、今では株分けした分も含めて、大小の植木鉢が10個あります。
後になってから、コロナ禍で観葉植物がブームになっていることを知りました。
皆んな考えることは同じなんですね。
この記事では、我が家の植物たちをご紹介した上で、彼らを育てていて思ったことを書きます。
我が家の植物たち
迎え入れた順にご紹介します。
モンビレア(残雪の峰)
人生で初めて自分で買った植物がこちら。
サボテンの一種です。
和名のとおり、トゲの根本にある白い綿のような部分が雪のように見えて綺麗だったのと、独特なフォルムに惹かれました。
実は小学校の時「サボテンが欲しい」と親にねだったことがあったんですが、採用してもらえなかった経験があります。
なので最初からサボテンを買うつもりで、近所の花屋さんでじっくり選んでこの子に決めました。
ティランジア・イオナンタ(たぶん)
妻が近所のホームセンターで気に入って買いました。
当初は葉先が赤くなっていました(紅葉していた?)。
枯れてもいないけど、結構成長が遅いんだなぁという感じ。
シェフレラコンパクタ・クイーン(たぶん)
こちらも妻のチョイスで、近所のホームセンターから。
カポックやらシェフレラやらホンコンやら、シェフレラに関しては呼び方がよく分からないことになっていますが、とりあえずシェフレラコンパクタ・クイーンかな、と勝手に思っています。
噂どおり本当に丈夫で、虫がつく気配も全くありません。
どんな育て方でも育つんじゃないかと思うくらい。
新しい葉っぱが出るのも早く、約半年でかなり茂りました。
セレウス・ベルヴィアヌス(たぶん)
我が家のサボテン第2号です。
恐らく僕の判断ミス(根腐れを疑った)で胴切りをして、それからしばらく発根しないまま、ゲッソリ痩せた状態が続いていました。
もうダメかと思いながらも諦め切れずほぼ放置している間に根付き、その後急激に成長しています。
パキラ
「木の幹感」が欲しくて、ダイソーで100円で買いました。
恐らく最初からハダニがついているものを選んでしまい、最初は木酢液で葉水をするも、あまり効果がなく…。
希釈した天然成分の防虫液で毎日葉水をするようになってからは、ハダニ問題はずっと落ち着いています。
アイビー
妻がホームセンターで選びました。
買って来た直後、まだ1鉢だった時からトイレでLEDライトを24時間当てていましたが、成長が本当に凄まじいです。
当時植えていた土はほぼ赤玉土のみ、肥料もゼロ(土に混ぜるの忘れてた+液肥もあげてなかった)、かつ無風のトイレでもグングン育ちました。
買って2,3ヶ月で株分けをした時、根がかなり張っていてビックリ。
今後もこのまま増え続けていくと考えると、若干の恐怖さえ感じます…。
ガジュマル
観葉植物の専門店で見つけました。
根の形が一番好きな子をじっくり選んで4,000円。
後悔は全くしていませんが、その後ホームセンターなどで見かけたガジュマルとの値段差にちょっとショック…。
迎え入れた当時は鉢が窮屈そうでしたが、今の鉢に植え替えてからは新しい葉っぱがどんどん出て来て、葉も大きくなりました。
フィカス・アルテシマ
少し大きめの植物を居間に置きたいということで、カインズで買って来ました。
これで3,000円。
専門店でこのサイズならもっとするんだろうなぁと思いつつ。
シワシワな葉っぱが出てくるのが気になりますが、穏やかに育っています。
サンスベリア・ハニー
ダイソーで確か300円だったかな。
ゆっくりですが、着実に成長しています。
モンステラ・アダンソニー(たぶん)
カインズで買った植物第二弾、2,480円。
モンステラは今までなかなか出会えず、先日ようやく見つけて即買いしました。
とりあえず家の環境に慣れてもらって、寒くなる前に植え替えをする予定です。
植物を育てて思ったこと
最初は勉強が必要
今はだいぶ慣れてきましたが、最初は育て方を全く知らなかったので、覚えることがたくさんありました。
- 土は市販の土を使うか、自分で配合するか
- 土を自分で配合する場合、どんな土をどんな割合で配合するか
- どんな鉢が向いているのか
- 置き場所
- 水やりの頻度
- 肥料の与え方
- 害虫対策
などなど。
生育に適した環境は植物によって違います。
その植物が一番好む環境を整えられなったからと言ってすぐに枯れてしまうことはないとは思いますが、やっぱりなるべく快適に過ごして欲しいです。
だから、毎回新しい子を迎える度に色々調べるのは必須。
最初のうちは徒長させてしまったり、ハダニに気づいたりなど、解決すべき小さな問題が続けて発生して、まるで植物が育て方を一つ一つ教えてくれているようでした。
癒し効果が予想以上
「家に緑があると癒される」というのはまぁそうかなぁと思っていましたが、実際に育ててみると予想以上でした。
そこにいてくれるだけで癒される以外に、毎日少しずつ違う顔を見せてくれます。
特に我が家は春から植物たちを迎え入れましたが、これがちょうど植物たちの成長期に当たっていたので、新芽が出て大きくなっていくのをたくさん見せてくれました。
最近動きがないなと思っていたら、突然ニョキっと出てきたり。
動物と違って全てがゆっくりで観察が必要ですが、それでもしっかりメッセージを送ってくれている気がします。
これまで植物にじっくり向き合ったことがなかった自分にとって、これは育て始めて一番大きな発見だったと言えます。
植物が鉢植えの状態で、ここまで生命力を感じさせてくれる存在だとは思っていませんでした。
彼らの姿を見ていると、単に「家に緑があると癒される」を超えた、生命に対する喜び・感動や、畏敬の念すら湧いてきます。
植物も同じ命
他方で、観葉植物のインテリア的な側面をより重視する人もいるようです。
例えば「日当たりが大好きな植物なのは分かっているけど、どうしてもここ(薄暗い場所)に置きたい」とか、「枝をカッコいい形にしたいからここで剪定する・針金で矯正する」など。
植物からすれば、人間の都合で嫌いな場所に置かれたり、好きに成長させてくれなかったりということなので、個人的には虐待に近いように感じます。
いつだったか、IKEAが植物に対してある実験をしたという記事をネットで見たことがあります。
鉢植えの植物を2つ用意して、片方には毎日褒め言葉をかけ続け、もう片方には罵声を浴びせ続けた結果、前者はよく成長していたのに対し、後者は萎れてしまったというもの。
これについて「バカらしい。植物に耳があるとでも言うのか」というコメントを見た時には、なんて狭隘な視野の人なんだろうと思いましたが、植物たちも彼らの方法で色々感じながら育っているんじゃないでしょうか。
それから最近ネットでよく見かける「フエール病」。
植物を育てるのは健康的な趣味だと思いますが、半ば中毒的に植物を買いまくって家中植物だらけにしている人もいるようで、満たされない心を植物で埋めようとしているようにも見えます。
まぁ、それでも優しく寄り添ってくれるのが植物なのかもしれません…。
科学的には単なる細胞分裂なのかもしれませんが、それぞれの植物たちにも親がいる。
我が家にいる子たちも、過去をずっと遡っていくと、遠い異国の熱帯雨林や砂漠、高山なんかからやってきたのかもしれません。
長い時間をかけてここへ来てくれたこと、日々静かに優しく寄り添ってくれていることに感謝。
健康的な成長のために今後剪定することはあっても、あとは育ちたいように育ってくれればいいです。
むしろそれが、命に対して本来あるべき尊重のように思います。
人間も同じ。
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