株分けしたビカクシダのその後②

観葉植物

今年(2022年)3月に株分けをしたビカクシダ・ネザーランドについて、5月の記事でその後の様子をお伝えしていました。

株分けしたビカクシダのその後
以前ビカクシダ・ネザーランドの株分けをしました。 今考えればとても可哀想なことをしていました…(~_~;) まず、強引に分けすぎ。 背中合わせになっていた2株は、無理に分けずそのままにするか、分けるなら根を多く残せるようもっと慎重にやるべき...

今回はその2か月以上後、7月下旬の様子についてです。

養生していた2株

一度ベランダ管理で枯れそうに

5月の記事ではタッパーに入れて養生していた2株。

その後、最低気温が15℃を下回らなくなったくらいから、ハンギング鉢に入れてベランダ管理に変えました。
この時、2株とも新しい葉が出てきていました。

ところが今年(2022年)、関東は平年より22日も早く梅雨明け。
遮光はしていたものの突然暑くなったせいか、新しい葉は萎びてポロッと取れてしまい、成長点も少しずつ茶色に…。

この頃はもうダメかなと思っていたので、ほとんど写真を撮ってませんでした。汗

ダメ元でコルク付け

さすがに室内タッパー管理から梅雨明けのベランダ管理はキツかったかと思いつつ、根を見てみると、根の量は少ないものの、成長中の白っぽい根が確認できました。

「ビカクシダは成長点が傷ついてなければ、根が少なくても何とかなる」と言われているし、ビフルカツムは初心者向けの育てやすい強健種だと聞いていました。

「根は可哀想なことをしてしまったけど、少なくとも成長点を物理的に傷つけるようなことはしてない!」ということで、最後の望みを懸けて、ラップを使ってコルク付けにしました。

置き場所は変わらずベランダで、「木漏れ日」程度の光しか当たらないところ。

復活の兆し

それから約2〜3週間後…。

2株とも新しい葉を出してくれました!

見た感じ1枚目は貯水葉、2枚目は胞子葉ですね。
諦めないで良かった( ;  ; )

とりあえずラップは当分付けっぱなしの方が良いんだろうか…?

網付けにした株

2か月余りの変化

他方、網付けにしていた株は、5月上旬の状態がこれ↓

そして7月下旬の状態↓

明らかに葉っぱが減っているのは、2つあった成長点のうち1つを潰したからです。
両方の成長点から貯水葉が出てきてしまい、ゴチャゴチャになりそうだったので、思い切って片方の成長点を潰してしまいました。
残した成長点から出始めていた貯水葉を上手く残せず、今も貯水葉なしです。汗

でもこれでようやく、成長点を1つにして綺麗に育てる準備ができたと思っています。

鉢植えの株を買うと、最初から成長点が混み合っていることがほとんどのようですが、初心者にとってそれを1つ1つバラバラにするのは相当勇気が要ると思うのは僕だけでしょうか…。
結局混み合った状態の株をそのまま板付けしてゴチャゴチャになってしまうのが、初心者あるあるなんじゃないかと思います。

板付け(網付け)の方法

今回もう1つ良かったのが、自分にとってやりやすい板付け(厳密には網付け)の方法を見つけられたことです。

今はビカクシダブームらしく、ネット上で色々な板付けの方法が紹介されています。
針金や結束バンドで株をある程度固定してから糸で水苔の形を作る方法や、糸だけで板ごとグルグル巻く方法、板にネジを付けて糸を引っ掛ける方法等々…。

僕が今回採用したのは、ネジを使う方法の網バージョンとも言える方法です。

2mmの針金で作った小さなS字フックを、水苔の縁になる位置にほぼ等間隔で6つ付け、そのうちの1つに固結びで糸を結び付けてから、ランダムに糸を引っ掛けていきます

これがとにかく楽でした

今までは針金である程度固定してから糸で水苔を巻いていましたが、糸を巻く方向を変える時に毎回板の下まで這わせなきゃいけなくて、完成時には板に近い部分にやたら糸が集中している状態になってました。
また、糸だけで板ごとグルグル巻く方法は、板と同じ幅まで水苔を盛らないと綺麗にできず、小さい株を付ける時は採用できません。

今回の針金S字フックを使った方法は、このような問題を回避できます。
簡単に糸の方向を変えられるし、株の大きさに合わせて水苔の大きさを自由に設定できます
おまけに網付けなので、板がカビる心配がなく(網がサビる心配はあります)、根腐れの可能性も低いんじゃないかと。

今まで、板付けで水苔を綺麗な丸い形にしたくても上手くできないことがストレスと言うか、ハードルが高いと感じてしまうポイントでした。
今回の方法はその心理的ハードルをグッと下げてくれます。

今思いつく唯一のやりづらいところは、巻き終わりの処理です。
僕はいつも手縫い糸を使っていて、今回は巻き終わりを適当に水苔の中に入れ込んだだけでも、一応摩擦で留まってくれてます。
ちゃんと留めたい場合は、巻き終わりのS字フックに何周かグルグルと糸を巻き、ごく少量のセメダインで固めるが良いのかなと思っています。
釣り糸を使う場合は滑るので、セメダインが必須になりそうです。
僕は多分今後も釣り糸は使いませんが。

おわりに

この3株について書くのは今回が3回目です。

すごく上手く育てられているビカクシダの先輩方とは違い、僕は行き当たりばったりの下手な管理をしていると思います(^_^;)
が、ダメな管理の見本として、そして弱った株のレスキューの参考として読んでいただければ幸いです。

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