今年1月、我が家は初のビカクシダを迎え入れました。
品種はネザーランド。
ビカクシダの中でも特に強く育てやすいと言われている品種です。
迎え入れた時はポリポットに入っていて、既に子株が育って入り組んだ状態でした。
でも当時は、ビカクシダの身体(?)の構造がよく分かっていなかったのと、冬の一番寒い時期に株分けをするのはマズいと思い、板付けだけしてそのままになっていました。
その後ビカクシダについて勉強し、3月下旬に暖かくなってきたところで株分けをしました。
今回は前半に株分け前までの成長記録、後半に株分けの様子を書きます。
成長記録
2022年1月
最初の写真は、迎え入れて約1週間後に板付けをした時の写真です。
2022年3月
そして約2か月後。
1月に比べ、胞子葉が3枚も増えました。
冬はほとんど成長しないと思っていたのでビックリ。
貯水葉の裏側にも成長点があるのは分かっていましたが、新しい胞子葉が出てきています。
すごい窮屈そう…。汗
このままだともっとゴチャゴチャになってしまうので、ビカクシダの株分けに初挑戦です。
株分け&板付け
株分け
板から外し、水苔を出来るだけ落とします。
子株の部分だけを切り離すような株分けであれば、全体の水苔を崩す必要もなく、親株の根を多く残してダメージを抑えることができます。
でも、今回は既に育っている複数の株を分離させるような株分けなので、作業し易さのためにも水苔を落としました。
最終的に3株に分けたんですが、そのうち大きめの2株が完全に背中合わせの状態になっていました。
成長点の真裏に別の成長点があります。
人間に例えると、2人の人が背中をピッタリ合わせて立っていて、根が足の方向に伸びている感じ。
これでどうやって両方の根を残せと言うんですか…汗
こういう株の増え方をしているのは、お店で長く鉢植えの状態だったからなんでしょうか。
色んな方のYouTubeやブログでも、こんなに分けづらそうなのは見た覚えがないんですが…(^_^;)
切り離した後の写真、まずは一番大きな株。
ほとんど根を残すことができませんでした。
後で元の板に付け直します。
次、2番目に大きな株。
少しだけですが根を残すことができました。
これはコルクに付けます。
最後、一番小さな株。
この株が一番多く根を残すことができました。
よく見ると成長点が2つあるみたいですが、とりあえず今回はこのままにします。
付ける板が無いので、しばらく水苔で鉢植えにします。
板付け
一番大きな株
まずは一番大きな株から。
株を固定する針金を予め板に通しておきました。
たぶん結束バンドの方が、作業が数倍やり易いです。
次やる時は結束バンドにしよう。
水苔をドーナツ状に置いて、真ん中にベラボンを入れます。
ベラボンを入れると空気が入りやすく、根が成長し易いんだとか。
ちなみに水苔はダイソーの200円商品です。
次に、ドーナツ状の水苔をベラボンの上に被せておおよその形を作り、ダイソーの手ぬい糸で巻いていきます。
テグスでもいいんですが滑るので、今回は手ぬい糸にしました。
手ぬい糸は、最後に縛らなくても摩擦力で固定されます。
一応縛りましたけどね。
水苔の形が崩れないよう、下の写真の白線のように巻きます。
予め板に通しておいた針金で、成長点の上下を固定します。
さらに水苔を足して、先ほどと同じように糸で巻きます。
貯水葉がある程度大きければ、針金だけで全体が板に固定されるはずですよね。
しかし今回は
- しっかりした胞子葉が無い
- 根をほとんど残せなかった
- その割に胞子葉が大きくて重い
ということで針金だけでは心もとなかったため、テグスを板の裏に回して一時的に補強しました。
ずっとこのままにしていると、貯水葉が出てきた時に変な形になってしまうので、根が張って安定した時に外す予定です。
どうか上手く根が張ってくれますように…!
完成時の写真↓
最後に気づいたんですが、成長点の向きが時計の11時くらいに斜めってました。汗
まぁこのくらいなら問題ないでしょう。
全体が板の下側に偏ってしまったのも許容範囲内。
2番目に大きな株
2番目に大きな株はコルクに付けます。
ダイソー水苔の残りが微妙な量になったので、セリアの水苔を使います。
見た感じ、ハイゴケを乾燥させたものなのかな?
見づらいですが、一株目と同じように水苔とベラボンを置きます。
根が少し残っているので、ベラボンの真ん中を少し窪ませて、そこに株を入れて水苔で包むようにしました。
水苔を追加し、手ぬい糸で巻きます。
コルクの横幅と水苔の横幅が同じくらいなので、下の写真の白線のように、糸をコルクの裏側に回しながらグルグル巻いていきます。
完成。
セリアの水苔は緑がかっているので、コルクの自然な感じと上手くマッチしているんじゃないでしょうか。
翌々日、水苔にラップを巻きました。
こうすると根が育ち易いそうな。
蒸れが怖いので、真ん中は開け気味で。
一番小さな株
一番小さな株は、植木鉢に水苔を入れて植え込みました。
根を多く残せたこの子が一番安心だ。笑
おわりに
ビカクシダ・ネザーランドの成長記録・株分け&板付けについて書いてきました。
大きな株ほど根を残せないという結果になってしまいました。
一番大きな株は、正直かなり不安です。
無理に分けない方が良かったかと思う一方、まだ小さいうちにそれぞれ板付にしておいて良かったとも思ったり。
強いと評判のネザーランドの生命力を信じるのみ。
これから成長期に入って3株とも元気に育ってくれますように…!
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