今年(2021年)春から観葉植物を育て始めて、半年以上が経ちました。
植物たちからは色々学ぶものがありました。
これから冬に突入していく中で、ちゃんと冬越しさせてあげられるか不安が無いわけではないですが、まぁ全体的に乾燥気味にしてれば大丈夫だろうと楽観的に考えているところです。
ところで、僕は新しい植物を迎えた時、まずネットで育て方に関する情報をなるべく多く集めるようにしています。
植物を育て始めた当初はネット情報に頼るしかありませんでしたが、時が経つにつれて「この説明は分かりづらいな」とか「ネットにはこう書いてあったけど、実際に育ててみたらちょっと違ったな」と思ったことがいくつかありました。
今回はそれらのポイントについて、僕が思ったことを書いていきます。
あくまで僕が育ててみたらそうだったという話なので、参考程度に読んでいただければ幸いです。
「レースのカーテン越しの柔らかい光が当たる場所」
ネットで植物の育て方を調べると、置き場所についてかなりの高確率で
「レースのカーテン越しの柔らかい光が当たる場所に置くと良い」
と書かれています。
これと似た表現で
「明るい日陰」
「半日陰」
というのもあります。
見た感じ、この3つは同じ意味で使われているようです。
これに対して思うのは2つ。
- 意味が分かりづらい
- 植物によっては徒長する
意味が分かりづらい
1つ目の「意味が分かりづらい」について、例えばこんな疑問が浮かびませんか?
- 「レースのカーテン越しの柔らかい光」って、うちは北向きの窓しかなくて基本日光は直接入って来ないけど、それにカーテンをひくってこと?
- 「明るい日陰」って、どのくらいが「明るい」の?自分的にはそんなに暗くないと思うけど、照度計で測って判断すべき?
- 「半日陰」って日向?日陰?どっち?時々直射日光が当たる場所のこと?それとも直射日光は一瞬たりとも当たったらダメなの?
いや考えすぎだろ!(笑)と言われそうですが、植物たちはせっかく何かの縁で家に来てくれたんだから、自分の不注意・不勉強で傷つけたくないし、なるべく元気に心地よく過ごしてほしいわけです。
ともあれ色々調べた結果、これらのよく分からない表現が指しているのは、どうやら
「本来なら直射日光がガンガン当たるけど、レースのカーテンで直射日光を緩和できる場所」
という意味のようです。
植物によっては徒長する
じゃあ、とりあえず意味が分かったとして、2つ目の「植物によっては徒長する」について。
レースのカーテンも、色んな遮光率のものが売ってますよね。
我が家のレースカーテンは、昼間は外から全く中が見えない&夜は部屋の明かりをつけると割とハッキリ見えてしまう、という感じです。
半年余り育ててみた実感は、うちのレースカーテンは植物にとって少し遮光しすぎ。
人間が生活するには足りる明るさだけど、植物にはたぶん十分ではない。
もちろん、これは我が家で育てているのがパキラやガジュマルなど、日光が好きな植物が多いというのもあります。
あとはサボテン。
我が家にはモンビレア(残雪の峰)がいますが、これもネットで調べる限り、「レースのカーテン越しの〜」という説明が大半でした。
モンビレアは3月頭に一番最初に迎えた子で、どう育てればいいか全く知らなかったので、とりあえずネットで調べたとおりに育てていました。
結果、夏になる前に徒長しました。
ちなみに水やりもネットで見た「月に1,2回」という頻度でやっていたら、全体的にフニャフニャになってしまいました。
根腐れと勘違いして胴切りを考えたことも…汗
その後梅雨あたりから、晴れの日の昼間だけベランダに出し始め、夏になってからは雨の日以外は基本ベランダに置きっぱなしにしていました。
夏の暑い間、何も遮るものがなく直射日光をガンガン浴びていましたが、その方がしっかり水も吸うし、株もしっかりしてきました。
それでも若干ヒョロっとしてますけど…。
最終的に落ち着いた日の当て方
最終的に梅雨明け頃に、ダイソーで買った45%の遮光シートをベランダに設置して終了です。
その上で
- 真夏は、大雨の日以外基本ずっとベランダに出しっぱなし。
- 最低気温が20℃を下回ってからは、昼間だけベランダ。
- 最高気温が20℃を下回ってからは、室内の窓際。
葉焼けは一回もしたことがありません。
もちろん、日光に慣れさせる期間は多少設けましたけどね。
これで十分育ってくれているし、心なしか植物たちも嬉しそうです。
余談
「だんだん慣らせば強めの日差しも浴びられるようになる」と書いているサイトもあります。
これが一番親切というか、事実に即していると思います。
「レースのカーテン越しの〜」と書いているのは、だいぶ前から使っている言い回しをそのままコピペしている可能性がひとつ。
実際、Google検索で上位に出てくる某サイトを見ていると、植物名だけ変えて他はコピペじゃないかと思えることがあります。
細かく見比べてないので分かりませんが。
もうひとつの可能性は、「葉焼けしたら責任取れないけど、根腐れなら『あなたが水をやりすぎたからですよ』で済ませられる」という思いが働いているからかな、なんて思います(考えすぎ?)。
「土が乾いたらたっぷり水やり」
水やりのタイミングについて調べるとテンプレート的に出てくるのが
「水やりは、土が乾いたらたっぷりあげましょう」
という文。
真っ先に思うのは、土の表面が乾いたらなのか、それとも鉢底まで完全に乾いたらなのかが曖昧なこと。
これに一部答えるものとして
「土の表面が乾いたらたっぷり」
というのもあります。
これが本当に適しているのは、アジアンタムなどの水が好きな植物の場合だと思います。
あとは「室外で育てるなら土の表面が乾いたら、室内なら鉢底まで乾いたら」というもの。
環境に応じて水やり頻度も変わるということで、これは一理あると思います。
逆に
「鉢底までカラカラに乾いたら」
は、ほとんど見たことがないです。
僕は室外・室内にかかわらず、鉢底までカラカラに乾いてから水をやります。
根腐れ怖いので。
最近は気温が下がってきているのもあり、カラカラになって更に1,2日待ってからあげてます。
我が家で育てている植物はどれもある程度以上乾燥に耐えられる子たちですし、今年の夏の自動給水を通してそれが十分に証明されたので、安心して乾燥気味にできます。
一度にあげる量は、鉢底からだらーっと水が出てくるくらい。
これで元気に育ってくれています。
サスティーの使い方
水やりつながりで、サスティーという便利グッズがあるのは、植物好きの方ならご存知だと思います。
僕も何本か使っていますが、感覚としては、土が鉢底までカラカラになる一歩手前のタイミングで白くなるように感じます。
サスティーが白くなった時に竹串を挿すと、鉢底の方がまだ若干湿っているくらい。
確かにこれでも根腐れすることはなく、普通に育ってくれると思います。
ただ夏の終わりの2週間くらい、サスティーが白くなったらすぐに水をやるということを繰り返していたところ、パキラとガジュマルが若干徒長しました。
気づいて水やり頻度を減らしてからは、解消してきたように見えます。
まぁパキラとガジュマルはそもそも乾燥に強い植物だというのもあると思いますが、こういった丈夫な植物は乾燥気味で育てた方がしっかりした株になる、というのをどこかで見た覚えもあります。
なので僕の中では、サスティーが白くなったらすぐ水やりではなく、白くなったら竹串で確認するようにしています。
最終判断は竹串でするのが一番確実です。
おわりに
まだ観葉植物を育て始めて1年も経っていないので、色々調べて実験しながら、試行錯誤しながらやっています。
これから時間を重ねるごとにどんな姿に育ってくれるのか、楽しみです。また気づきが溜まってきたら書こうと思います。
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