中国語の翻訳検定を受けてみた

中国語

先日、日本翻訳協会(JTA)の
第32回 中日ビジネス一般翻訳能力検定試験
を受けてみました。

一般社団法人 日本翻訳協会

恐らく結構マイナーな試験なので、受験した感想が誰かの参考になればいいなと思ったのと、今後また受けるかもしれないので、記録として残しておこうと思いました。

僕が今回受けたのは「中日」なので、「中国語→日本語」の翻訳をする試験です。

これとは別に「日中」、つまり「日本語→中国語」の翻訳をする試験を選ぶこともできます。

翻訳先の言語が母国語の方が圧倒的にハードルが低いので、とりあえず今回は「中日」を受けることにしました。

受験申し込み

冒頭に貼り付けたサイトから受験申請書のデータをダウンロードして、必要事項を記載してメールで送信します。

顔写真データを申請書の右上に貼り付けることになっているんですが、うまく貼り付けられない場合は、そのまま別データとして添付しても大丈夫です。
僕はそうしました(パソコン得意じゃないんです)。

受験料の振り込みもこのタイミングです。
7,700円。
HSKや中国語検定の上級レベルに比べれば若干安いかな、という金額ですね。

翌日に申請書受理メールが届きました。
このメールで受験番号を知らされる他、受験時の注意事項などが書かれた「受験心得」、そして「宣誓供述書」が一緒に送られてきます。

受験心得」は読むだけで大丈夫です。
主な内容は
1.当日は試験環境を整えて下さい
2.解答中はネットを使ってもいいけど、人に聞かず自分自身で解いて下さい
3.試験内容は漏らさないで下さい
という感じ。

宣誓供述書」は印刷してサインをし、試験の数日前までにメールで返信する必要があります。
僕はこれを忘れてしまい、試験2日前に提出依頼メールが送られてきました。
ちゃんと確認してなくてスミマセン。汗

試験当日:開始前

試験開始約10分前の09:51に「試験開始点呼メール」なるものが送られてきました。
これを受信したら、まずすぐに受信確認のため空メールで返信します。
(メール冒頭に返信の指示が書いてありました)

「試験開始点呼メール」には、試験問題のPDFデータを開くURLが貼られています。
このPDFデータはパソコンにダウンロードしておいた方が、解答する時に楽だと思います。
プリンターがあれば印刷しておくともっといいかも。
この時点で試験問題を読み始めることは可能ですが、僕は一応試験時間になるまで見ないようにしました。

解答は「Word形式、PDFなど」で提出するということで、Wordで作ることにしました。
一番上に受験番号を記入して、それ以下に解答をベタ打ちします。

試験時間は午前10:00〜11:30の1時間半。
心の準備をしながら開始時間まで待ちます。

試験当日:試験内容と感想

問題は全部で5問ありました。
試験問題の公開が禁止されているので、概要だけに留めておきます。
冒頭にも書いたとおり「中日」翻訳なので、問題は全て「中国語→日本語」の翻訳をします。

問題1・問題2

4行ほどの文章を訳すもの。
ニュースサイトの評論文の一部のような文章。
中国語のニュースを見ることに慣れていれば、難なく訳せる内容です。
推敲し甲斐のある問題でした。

問題3

4行ほどの文章を訳すもの。
会社のサービス内容の説明文のような文章。
専門用語の訳語は調べなければなりませんでしたが、難しくはありませんでした。
これも問題1・2と同じく、推敲し甲斐のある問題。

問題4

2行ほどの下線部のみ訳すもの。
社内規約の一部のような内容。
僕はこの問題4が全然ダメでした。
意味の切れ目すら分からず、正確に意味を取ることすらできませんでした。

問題5

問題5はサマライジング、つまり内容要約。
A4用紙1ページくらいの文章を300字以内にまとめます。
とりあえず頭からザックリ訳したところ、それでも500字強。
かなり要約しないと300字以内に収まりません。
元の中国語は見ずに、訳した後の日本語だけを見て、より自然な文章にしていきました。
筆者の主張をしっかり残したままサッパリした文章を作るのは楽しい作業ですが、それなりに頭と時間を使いました。

試験中の感想

問題1から順番に解いていきましたが、問題4を見た時に「これは時間をかけて頑張っても良い出来にはならなさそうだな」と思い、飛ばして先に問題5をやりました。
とりあえず他の問題の完成度を上げて、満足できるところまでやった後に問題4に取り掛かりましたが、その時はもうラスト10分くらい。
試験時間内に解答をメールで送らなくてはならないこともあり、実質10分もありません。

結局意味が取れないまま、自分でも意味が分からない日本語に訳して終了。

全体的に、「中国語→日本語」の翻訳でさえ満足のいく解答を作るには時間がギリギリだったので、「日本語→中国語」は受ける自信がありません。

試験当日:試験終了時

試験時間が終了する前に、「試験開始点呼メール」に記載されているメールアドレスに解答を送信します。
終了時間を過ぎて送信したものは無効とされるそうで、必ず試験時間内に送信しなくてはなりません。

なので、最後の約3分間は実質的に解答送信の時間になりますね。
ちなみに僕が解答を送ったのは11:29です汗
ギリギリだった…。

11:30ちょうどに「終了メール」が送られてきます。
僕の場合はそれから少し遅れた11:33に、解答の受領確認メールが送られてきました。

これで試験終了となります。

おわりに

結果は来年(2022年)1月中旬までに分かるそうです。

成績は1級から5級で評価され、目標級は2級以上とされています。
2級は「若干の修正を要するところはあるが、プロレベルの翻訳力に達している」と説明がついています。
何級をもらえることやら。

結果が分かったらこのブログに書くかも?

(追記:結果については↓の記事をどうぞ)

中国語の翻訳検定の結果と評価項目
前回、中国語の翻訳検定「中日ビジネス一般翻訳能力検定試験」を受けた時のことについて書きました。 試験日は11月13日でしたが、12月22日にメールで結果が届きました。 「結果は来年(2022年)1月中旬までに分かる」ということだったの...

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